女性の更年期は個人差があるものの、からだだけでなく心にも変化が生じ、気持ちが揺れやすくなる時期です。
イライラしたり‥モヤモヤしたり‥
今まで通りにいかずに、悲観的になることもあるでしょう。
今回は、そんな揺らぐ気持ちを上手く乗り越えて行くためのヒントについてお話しますね。
喪失感を感じる更年期
更年期に差し掛かると、気持ちの浮き沈みが激しくなったと感じる女性もよくいるようですが、その原因の1つには社会的な役割にも変化があります。
具体的には、
子育て・第一線で働く
といった役割から離れ、それまでのやりがいや生きがいを見失ってしまい、心にポッカリと穴が空いたような感覚に陥ってしまうんですね。
共感力がポイント
老いていく自分を認め、いたわりながら新たな人生へと踏み出すには、あるがままの今の自分を受け入れることが必須。
けれども、すぐにできることではありませんよね。
だからこそ、
- 自分の気持ちを素直に出してみる行為
- 感情移入して共感する力
が必要となるんですね。
では、具体的にはどんなことをすればいいのか?
それぞれお話しましょう。
1.悩みを打ち明け共感する
まずは、信頼できる友人に悩みを打ち明けてみましょう。
すでに更年期を経験した先輩でもいいですね。
「わかるよ!私もそうだよ。ツラいよね」
と思いを分かち合えると、溜め込んでいた感情を解放でき、目の前がパッと開けます。
そして、打ち明けるのは同性に限らず、ご主人やパートナーでもいいと思いますね。
というのも、じつは男性も更年期特有の症状はあります。
お互いの心身に起きている変化を共有できると、未来に向けて建設的な話ができるでしょう。
2.昔読んだ小説に共感する
気持ちを打ち明けられる人が思い当たらない、いても話しづらいというあなたは、昔読んで印象に残っている小説をもう一度手に取るのをおススメします。
小説の本質は理解するのにふさわしい時期があるので、年を経て読み返すと新たな発見や気付きが得られるものです。
特に今の自分と同年代の女性が登場していれば、以前は読み過ごしていた心の機微が見え、今の自分を投影できるでしょう。
すると、登場人物が吐露する感情と重ね合わせて、自分の内側に抑え込んでいた感情が湧き出て、時には涙することもあるでしょう。
涙の浄化作用
「気持ちを理解してくれて嬉しい。」
「自分が言いたかったのはこれだ!」
と思えると、感情が揺さぶられてあふれ出し、スッキリしますよね。
これは心理学で「カタルシス効果」といって心の中に溜まった澱(おり)が浄化されるといわれています。
また涙にはストレスに関係する成分が含まれているので、涙を流すのはストレスを洗い流す効果もあるのでは?という説もあるんです。
泣くことは全然恥ずかしくないことですから、むしろいいことなんだと覚えておきましょう。
更年期は新たなスタート地点
「四十にして惑わず」という格言があるように、私たちは年をとったら迷っていてはいけないんだという思い込みがないでしょうか。
もちろんそうなれたら理想でしょう。
けれども、更年期の40代までにさまざまな経験を積み成長を実感した所で、体調の変化と自分軸が揺らぐのですから、動揺して当たり前なんですよね。
大切なのは、心の揺らぎを含めて変わっていく自分を受け入れること。
そして更年期を起点にもう一度生まれ変わろうと、これからの人生を描いていくことです。
さいごに
自分を見つめ直す時に個人的におススメしたい小説は、赤毛のアンシリーズです。
といっても、私が共感したのは主人公のアンではなく、アンの周辺にいる大人の女性たちです。
作家のモンゴメリさんは長く独身でいたせいか、シングル女性の心情描写が上手く、私もシングルなので彼女たちに自分を重ね合わせながら、生き方考え方にハッとさせられました。
アンを取り巻く人たちは、じつに多彩です。
最初の巻を読んだあなたも、続巻を読んでみたら、思わぬ発見とカタルシスを得られるかもしれませんよ。
コメント