自宅に帰っても落ち着かない
もっと、丁寧な暮らしをしたい。
そんなお悩みありませんか?
自宅で癒されるひと時を過ごせたら、理想的ですよね。
丁寧な暮らしへの一歩は、モノを大切に扱うことからです。
何気なく使っているモノ一つひとつにも、命が宿っています。
今回は食事でいつもお世話になっている、お箸についてお話しします。
お箸は命の架け橋
私たちは毎日食事をしなければ、生きていけません。
そして命をつなぐ食べ物を育むには、大地と天から力をいただいています。
日本ではそんな大切な食べ物を
神さまがもたらしてくれたことへ
感謝をささげる儀式で、お箸が初めて登場しました。
一般で広く使われるようになってからも、
お箸の扱い方や箸づかいといった決まりごとが浸透しているのも、
お箸が私たちと神さまをつなぐ命の架け橋だからでしょう。
自分のお箸を大事にする文化
世界でお箸の文化の国は約3割。
なかでも日本のお箸文化は独特です。
それは、家族一人ひとりが自分のお箸を持つということ。
つまり、自分専用のお箸を大事につかうようにという躾ですね。
あと、外出の際マイお箸を持参する人がいるのも、
エコロジーな観点であるのはもちろんのこと。
自分専用でふだんから使っている延長で、
安心感があるからじゃないでしょうか。
こうした日本ならではのお箸文化ってとってもステキだと思うし、
これからも続いてほしいなって思います。
自分に合うお箸選びをしよう
お箸の長さは手の幅で計算する方法もありますが、
実はそうでもなくて。
・長めか短めか
・太いか細いか
・持った重さは軽めがいいか
など好みは本当に人それぞれ。
最近ではお箸の専門店も増え、店頭で実際に確認できます。
私もいろんなお箸を手に取り動かして、選び抜いた一膳を愛用しています。
あなたもぜひ、お気に入りのお箸を選んでみませんか?
お箸選びが大切な理由①
ところで、五感のなかで最も早く発達する感覚ってどれか、
知ってますか?
それは「触覚」。
胎児は妊娠10週目のころから自分の体やお母さんの子宮壁に触れる行動が見られ、
学習が始まっていると考えられています。
また赤ちゃんがモノに触れ口に入れたがるのって、
味を確かめたいのではなく、
確かな情報を敏感な口から得たいからです。
そして「触覚」は大人でも重要な問題があります。
現代はスマホやネットからの情報に頼りすぎ、
じかに触れる情報が極端に減ってしまったから。
頭では理解しても体や心がついていかない、
アンバランスさがあるんですね。
お箸選びが大切な理由②
本能的な「触覚」を回復させるには、
やさしい自然素材に触れることが大切です。
お箸は手で扱うだけでなく、唇にもじかに触れます。
唇は繊細な部分だからこそ、
心地いい素材のお箸をつかえば、より食事が楽しめますから。
あなたの触覚をやさしく刺激するお箸と、親しみましょう。
食卓の名脇役、箸置き。
忘れてはならないのが、箸置き!
お箸を食器の上に置くのは「箸渡し」というマナー違反。
見て美しくないし、扱いが雑だからでもありますね。
そこで登場するのが箸置きです!
箸置きはちょこんとした小さな形でありながら、存在感があります。
かわいいモノ、季節感があるモノと集めるのも楽しいですし、
料理に合わせて選ぶ楽しみもあり、食卓が豊かになります。
あと箸置きにお箸を置き休ませると、しっかりと噛んで消化を助け、
体にも心にもおいしさが巡りますね。
さいごに
丁寧な暮らしというのは、
いつもおだやかに安らぐ気持ちでいられることだと思います。
そんな気持ちを育むのは「ありがとう」という感謝の念。
あなたにとって大切にしたいと思う愛しいモノに囲まれていれば、
自然に丁寧に触れ、長く大事につかいたいと思うようになりますよ。
私がつかっている箸置きは旅先で出逢ったり、
友人からプレゼントされたりした、想い出深いモノばかり。
あなたもこれからお気に入りのお箸と箸置きを見つけて、
ゆっくり味わい、心やすらぐ時間を深めていってくださいね♪
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