ポテトチップス、スナック菓子、から揚げ‥
食べ出したら止まらない!
という食べ物って、
油っこいモノが多くないですか?
それにも実はちゃんと理由があります。
今回は、病みつきになってしまう
油の危険性について、お話します。
第六の味覚とは?
2018年に九州大学のグループが6つ目の味覚
「脂肪味」があることを発表しました。
あぶらを食べると味蕾(みらい)が脳へ「おいしい」と伝えていたんです。
問題なのは、脂肪味の感性は他の味覚よりも個人差が大きいという点。
砂糖や塩が多すぎる食事は、誰もがまずいと感じます。
しかし、あぶらを感じ取る脂肪味は
微細で多い少ないが分かりにくくて。
あぶらを毎日大量に食べ続けると、
味蕾細胞はさらに鈍くなってしまいます。
タチが悪い、マイルドドラッグ
「マイルドドラッグ」というのを聞いたことがありますか?
覚せい剤やコカインのようなハードドラッグとは別に、
ふだん口にする食べ物で薬物ほどではなくても
確実に依存症をもたらすモノをいいます。
人間の脳内には「報酬系」と呼ばれる部位があり、
ここが刺激されると快感を得ます。
アルコールや麻薬を摂るとドーパミンという化学物質が活性化し、
この報酬系が刺激されて気持ちよくなります。
あぶらもマイルドドラッグの一つです。
市販されている食べ物には
必ずといっていいほど油や脂が添加されています。
だから自分では食べているつもりがなくてもあぶらを摂っていて、
脳からの「もっと気持ちよくなりたい」誘惑に勝てず、
だんだんあぶらの摂取量が増えてしまうんですね。
外食に多いあぶらに注意!
「私は肉は毎日食べていません」といっても、油断は禁物!
外食ではよりおいしさを感じさせるために、味を濃くするだけでなく
あぶらが添加されていることがよくあるからです。
同じことはテイクアウトのお総菜やお弁当でもいえます。
炊き立て、作りたてに近いおいしさを感じさせるために、
ご飯類や麺類にもあぶらをどんどん加えて味を際立たせ、
食感をよくしているんです。
冷凍食品やインスタント食品も、同様ですね。
肥満は生理にも大きく関わる
当然のことですが、
毎日のようにあぶらを多く食べ続けたら間違いなく肥満になります。
肥満になると食欲を抑えるシステムがうまく働かなくなり、
食べる量が増えてさらに太ってしまいます。
肥満は生理不順や無月経といった病気にも影響し、
食生活が改善されないと生理の時に
デトックスしようと生理痛がさらに重くなります。
外食・お総菜を中心とした食生活からは一刻も早く足を洗い、
素材の味を生かした薄味のシンプルなおうちごはんで、
体も心も整えていきたいですね。
「からだにいいオイル」は必要ない
ひと昔前のオリーブオイルから最近の亜麻仁油まで、
いい油を摂りましょうという情報が次々と出ては消えていってますね。
しかし、日本人の体質には油は合いません。
というのも
日本人が食用として油をつかう料理を積極的に食べ出したのは
明治以降のことで、油への耐性は低いんです。
食べ物の効能効果ばかりに気を取られずに、
ずっと私たちの健康を守ってくれた和食。
ごはんとお味噌汁を軸にした食生活、
ぜひ受け継いでいただきましょう。
実は、あぶらが苦手だった
私は体にいいといわれる料理をいろいろと学んで実践してきました。
料理によって使う調味料が違い、そのたびに買い揃えてきましたが。
自分の体や口に合わず結局続かなくなると、
一番多く残って困ってしまったのが、油でした。
幼いころから肉料理もあの脂っこさがイヤで、
食べたくなくてコッソリと捨てて
親に叱られた苦い過去があるくらいです。
今なら、
私は日本人としてふさわしい
食べたいモノをちゃんと選んでいるんだ!
と堂々と言い切れます♪
さいごに
食べ物に関する情報は知れば知るほど奥が深く、
こんなに隠れた害があるのかと驚いてしまいますね。
外食や買ってきた食べ物にはなにがあるのか?
と神経を尖らせてばかりいては食べる楽しみが減り、
ストレスになってしまいます。
ですから、
もっと気軽に健康になるには、
シンプルな食事をおうちでつくるのがおススメです。
「和食」の軸となるごはんとお味噌汁が
日本人を育んできた土台ですからね。
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