健康のことを考えたメニューにしたい。でも毎日のことだと面倒くさい。
仕事で疲れて帰ってからさらに料理で頭を悩ますことは、減らしたいですよね。
そんな時は、ごはんと相性抜群のお味噌汁さえあれば大丈夫!
具材さえ決めればバランスいいメニューになります。
今回は家庭の味の元祖である、お味噌汁についてお話します。
歯の数で食事バランスがわかる
私たちの歯は親知らずを除くと28本で、割合では前歯8:犬歯1:臼歯4ですから、食べ物もそのバランスが理想的。
歯の役割では
前歯:野菜を噛み切る
犬歯:肉を切り裂く
臼歯:穀物をすりつぶす
なので、
穀物4:野菜2:魚・肉1というバランスで食べるのが理想的!
お味噌汁のはじまり
お味噌が庶民の食卓に登場したのは、室町時代だといわれてます。
かんたんな調理で大量に作れる陣中食として、戦国時代に考案されたという説もあるようです。
江戸時代には一般家庭の食卓に広がり、ごはんとお味噌汁・つけものが一般的な食事の基本となり、そこに副菜がつき一汁一菜になったようです。
私自身も母が毎日つくってくれるお味噌汁で育ちました。
ひとり暮らしの今でも、おかわりできるくらいお鍋でたっぷり作るほど、朝昼晩いただいても飽きない定番メニューです!
陰陽のバランス
東洋の自然観に「陰陽」があります。
たとえば、
朝と夜
火と水
男性と女性
というように真逆の性質が同時にあり、バランスをとっているわけですね。
私たちが健康なときには陰陽バランスがとれている「中庸」の状態のとき。
陰性、陽性どちらかに傾くと、その傾きが大きいほど体調も大きく乱れます。
食べ物の陰陽
食べ物にも陰陽の性質があります。
陰性:体を冷やす 水気が多い 天へ伸びる力がある
陽性:体を締める 水気が少ない 地球中心へ伸びる力がある
野菜だと葉物は陽性で、根菜は陰性です。なので、お味噌汁でこの両方をつかえば中庸になります。
お味噌自体も発酵して中庸ですから、お味噌汁がからだを整えてくれる素晴らしいメニューだというのは、もうお分かりですね?
出汁いらずの「重ね煮」のお味噌汁
「重ね煮」というお料理を聞いたことはありますか?
<重ね煮とは>
ひとつのお鍋の中で下から上に陰性→陽性の順に食材を重ねていき、そのまま火にかけるだけでかんたんにお料理ができあがる料理です。
私はマクロビで食べ物の陰陽について学んでいたので、これを知った時にはなるほど!と思いさっそく重ね煮方式でお味噌汁をつくり、すっかりハマりました!
とてもまろやかでおいしく仕上がりますから、なんとわざわざ出汁をとる必要がなくなりました!
「重ね煮」の重ねる順番
では具体的に、野菜の種類と重ねる順番を紹介しましょう!
- きのこ・海藻・こんにゃく
- 葉菜・果菜・花菜<トマト、キャベツ、ブロッコリー>
- いも類<ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ>
- 根菜<ニンジン、タマネギ、ゴボウ>
- 穀物、加工品<豆腐、お味噌>
- 魚・肉
ここにお水を注いだら中火にかけて、沸騰したら野菜に火が通るまで弱火にします。
私はいつも6の肉や魚は使わず、野菜類とお味噌のみです。
さいごに
おかずを何品もつくらなくても、このお味噌汁だけでたくさんの野菜がいただけますから、本当に毎日のお料理がラクになります!
私が普段どんな野菜を合わせているのかは、また別の機会に紹介しますね!
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