時間がなくて食べることがタスクになっている
楽しんで食べる余裕がない
そんなお悩みありませんか?
「忙しい」という字は心を亡くすと書きますが、食べる時にも余裕がないと心も体もすり減ってしまいますね。
今回のお話を読んで、ぜひ「味わう」大切さを見つめ直してみてくださいね。
おいしい味って?
私たちが「おいしい」と感じる味は、
甘味・苦味・酸味・塩味・うま味・脂肪味の6つの味覚です。
かつて基本の味は4つといわれてましたが、1908年に日本の科学者が昆布に多く含まれるアミノ酸の一種、グルタミン酸を見つけて【うま味】と名づけました。
その後も味覚の研究が進み、2018年には九州大学のグループから【脂肪味】の発見もあり、6つになったんですね。
味覚が体をととのえる
生活習慣病の高血圧や糖尿病になるとうす味にしましょうと言われますが、味覚が鈍くなるほどの濃い味に慣れてしまい、体を痛めているからですね。
うま味や脂肪味はとても微細な感覚で、脳の扁桃体を刺激して、食事の満足度を高めることもわかっています。
日本人男女を対象としたある研究では、肥満の人はうま味感度が低い傾向があり、甘味を好む傾向が高い。
そして食べすぎる傾向にもあるという、研究結果があります。
味覚の感度を上げよう
味覚が敏感なら、素材本来の味やうま味を感じられ、甘いものを過剰に食べたり濃い味にする必要がなくなります。
そして、味覚は高められます。
一口ひと口ゆっくりと味わう食べ方をすると、舌にゆっくり味の成分が浸みてちゃんと味がわかります。
すると、今まで感じられなかった微細な味に気づき、味の感覚が鋭くなります。
また味覚は単独でなく他の感覚の助けも得て感じるもの。
次に五感をフル活用する食べ方でやってほしいポイントを3つ紹介しますね。
1. ながら食べをしない
・スマホをいじりながらお菓子をつまむ
・テレビを見ながらごはんを食べる
・電話しながらコーヒーを飲む
こんな食べ「ながら」同時に他のことをしていると、味わうことに集中できていません!
食べるのも飲むのも、単なる栄養補給ではなく、体を休める・ホッとひと息つくという、自分をいたわるかけがえのない時間であるのをお忘れなく。
2. 立ったまま飲食しない
・キッチンでお茶を入れ立ったまま飲む
・時間がなく立ったまま食べてあわてて出かける
忙しい女子がやりがちなスタイルですが、おススメできない行為ですね。
なぜかというと、立っている時は交感神経が優位で、体も心も休まらないからです。
椅子に腰かける・床に座るという、腰を落ち着ける状態になると副交感神経が働き、リラックスできます。
食べたものをよりよく吸収し、よりゆったりした気分で味わうためにも、飲食する時間はしっかり休もうと意識してくださいね。
3. 呼吸に意識を向ける
ゆっくり食べるのが苦手という早食いグセのある人は、口に食べ物を含んだらひと呼吸、深呼吸してみるのをおススメします。
のみ込むまでの時間を少し長くするだけでも、舌は複雑な味を捉えやすくなります。
そして、落ち着いて味わうことに意識が向きますから、始めのひと口だけでもまずは、呼吸に意識を向けてみましょう。
さいごに
食べて生きる。
それは人間としての本能ですが、それだけではありません。
もっている五感すべてで味わうことで食事を大切にし、味わう楽しみを知るのは、今を生きる喜びに満たされあなたを支える自信となります。
これから死ぬまでずっと続く食事を丁寧に味わい、あなたの自信を確かなものにし、生きる土台をつくりましょう。
朝のひとり時間は集中しやすいですから、以前紹介した「マインドフォレスト・ティータイム」も参考にしてみてくださいね♪
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