忙しく、慌ただしく時間が過ぎる毎日を送っていると、なかなか自分の本音と向き合えない。
そんな現実からいったん立ち止まるに、今に集中するマインドフルネスが注目されています。
けれども、マインドフルネスって何?と難しそうだと感じている人も多いですよね。
今回は、気軽にやれる食のマインドフルネスについてお話しますね。
今に集中するために
マインドフルネスの1つ・瞑想は、「自分の内面に意識を向けましょう」という教えですが、この「内面に意識を向ける」って、実際にやるとけっこう難しいんですよね。
そこでおススメしたいのが、五感を開いて入ってくる情報を味わうやり方です。
本能で感じる
五感の中でも注意したいのが「視覚」です。
視覚からの情報量は約70%、というデータがあるくらい巨大です。
そして、「思考」も今に集中するときに邪魔をしがち。
「今考えていること」と「今見ていること」。
どちらも無視するワケにはいきませんが、放ったままだとこの2つばかりに支配されてしまうので、頼りっ放しにはしたくない。
そこで、本能である感覚
【味覚・嗅覚・触覚】
に集中できる、食の瞑想をやってみていただきたいですね。
食べるときの自分の姿
ふだんあなたが食事をしている時、目の前の食べ物にどのくらい意識を向けていますか?
・誰かと一緒だと話に夢中になっていたり
・スマホを見ながら情報ばかりに気を取られたり
どんなモノを食べどんな味だったか、すぐに忘れてしまうようないい加減な食べ方では、味気なくて機械的で、もったいないですね。
おいしいという感覚は、五感をフルにするとても奥深いもの。
心から満たされやすらいだ心地になる。
好きな食べ物をいただいて、気分が高揚する。
からだへの栄養補給だけでなく、心への労りという面も無視しないでくださいね。
五感で味わう瞑想って?
なにを食べるかよりもどういただくかに意識を向けるための食瞑想として。
朝一杯のお茶を五感の本能【味覚・嗅覚・触覚】で味わう『マインドフォレスト・ティータイム』を紹介しますね!
用意するのは、お気に入りのカップに好きなお茶を入れるだけ。
飲む時には、このような流れでやってみてください。(5分間味わうときの目安です)
・匂い<嗅覚>に意識を向ける‥1分
・味<味覚>に意識を向ける‥1分
・からだ<触覚>に意識を向ける‥3分
違和感に気づく
毎朝同じ時間帯・同じ場所で味わう習慣をしていると、自分のからだに自然と基準ができてきます。
たとえば、
・今日のお茶はいつもより濃く感じる
→お茶を蒸らす時間が長かったかもしれない
・同じお茶なのにいつもより薄いなあ
→風邪のひき始めで味が違うかもしれない
というように、味の濃淡だけでも心の焦りやからだの不調が見えるものです。
病気になってからお医者さんへ行くよりも、いち早く違和感に気づけるから、あなた自身を見守る意識を続けてみてくださいね♪
自分にやさしくする時間
内面を見つめる→自己探求するというのも素晴らしい目標でしょう。
けれども、朝5分のマインドフォレスト・ティータイムでは、もう少し柔らかな視線で見てください。
一杯のお茶をおいしく味わえるのも、からだのバランスが良く、心にゆとりがなければ出来ない、得がたいひと時です。
ちょっとムリしていた自分に気づけて、そっとやさしくできる。
「ご自愛ください」というあいさつコトバのような慈愛のティータイム。
ぜひあなたもルーティンにしていってくださいね。
さいごに
瞑想というと修業的なニュアンスに捉える人もいますが、自分の中にある可能性に気づくというのは、厳しくジャッジするのではなく。
温かく見守るからこそ、微かな光が見えてくるのではないでしょうか。
まずは、おいしいという感覚で五感をオープンにして、あなたのからだと心と仲良くしていく時間を、大切にしてくださいね♪
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