甘酒は「飲む点滴」といわれている位栄養価が高く、体にいいからと甘酒を飲む女性が増えています。
けれども、実は甘酒は「体を冷やす」ことをご存じですか?
そのまま飲むと冷えてしまい、冬の寒さに抵抗できるどころか逆効果です!
この記事を読んで、ぜひ冬に体を温める甘酒の飲み方を知ってくださいね!
甘酒は、体を冷やす飲み物だった!
冷え症だから、飲み物は温かいものにしている。
という方は多いと思います。
特に最近よく取り上げられている「飲む点滴」甘酒は、
冬の時期にはいい飲み物だという認識があるかと思いますが。
実は甘酒は体を冷やすという効果がある飲み物なのです!
江戸時代には夏の風物詩だった、甘酒売り。
甘酒は江戸時代には、夏の飲み物だったのです。
夏になると町中に甘酒売りがやってきて、冷たい甘酒を飲み水として、
そして何より疲労回復のための栄養源として江戸の人は飲んでいたのです。
このことから、甘酒は俳句でいうと「夏の季語」となっています。
トマトやきゅうり、スイカなど夏に摂れる野菜は、
夏のほてったからだを冷やす効果があります。
甘酒も同じように、
夏に飲まれていた=からだを冷やす、ということです。
原料の性質から考えてましても、甘酒の原料の米は中庸(陰でも陽でもない)に分類されますが、
米麹によって発酵する過程をとり酒となると陰性に分類されます。
陰性は体を冷やす働きがある食べ物です。
ですから、体を温める「陽性」の働きをするモノを甘酒に加えれば!
ということで入れていただきたいのが
ジンジャーです!
なぜジンジャーなのか?
ジンジャー(生姜)は、体を温めると言われる食材の代表格です。
薬膳で紹介される「体を温めるレシピ」には、生姜が含まれることが多く、
体の内側から熱を生み出す効果や、胃腸の調子を整えてくれる効果が報告されています。
漢方では、生姜を生のまま乾かした生姜(ショウキョウ)と
蒸してから乾かした乾姜(カンキョウ)を使い分けており、
熱を加えるかどうかによって効能が違うことが発見されていることからも、
生姜の薬としての可能性が昔から注目に値するものであったことが感じられます。
生のジンジャーとドライジンジャーで効果が違う!
ジンジャーは、生の状態と、乾燥させたり熱を加えたりした状態の時で、含まれる成分の量に違いがあることが化学的に証明されています。
生のジンジャーにはジンゲロールという成分が多く含まれており、
消化や発汗が促されます。
末梢神経の血流を良くする効果も期待できます。
乾燥・加熱させたジンジャーはショウガオールという成分が増えることで、
体を温める効果がよりパワーアップします。
生のジンジャーの場合発汗と血流が促されることで体が温まるというニュアンスが強いため、
代謝アップが期待できる半面、汗がひく頃には解熱効果も表れます。
そのため、生のジンジャーは、夏に適しています。
けれども今の季節は冬です!
体のあたため効果を期待して生のジンジャーを使うときは、
温かい飲み物と合わせてとるようにしましょう。
慢性的な体の冷えに対してはショウガオールの含有量が多いドライジンジャーの方が優れているため、パウダーやスライスなどのドライジンジャーがいいでしょう。
ドライタイプの方が、長く保存できるのも良い点です。
スーパーで手に入れられるスパイス
ジンジャーパウダーはスーパーでも手に入る手軽なスパイスです。
これからはぜひ、甘酒を飲む時にはジンジャーパウダーをひと振りして、
体を温める飲み物へと転換させましょう♪
女性は特に冷えやすい体質です。
冬は温かい飲み物と体を温めてくれる食材で、
風邪などひかない元気な体つくりをしていきましょうね♪
コメント